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ひとの行動を理解する実証経済〜行動経済学2

『ひとの行動を理解する実証経済〜行動経済学1』では、 “行動経済学ってどんなものか”をお伝えするために、行動経済学の意味と背景を記事にしました。

そして、行動経済学は、人間の行動を心理面から考え観て、社会現象や経済行動を追求するものと申しました。

つまり、
経済的な意思決定や市場価格は、 個々の人間の気持ちや感じ方〜認知の仕方や先入観(心理的バイアス)〜に、 影響されて、どんな風に動くか
って、考えるのが行動経済学の行動ファイナンスと呼びます。

たとえば、
▼オイルショックのとき
▼バブル経済のとき
▼バブル崩壊のとき
▲世界的不況のとき
▲高速料金や定額給付金などの政策実施時

私達は、先入観や感情に操られるように、似たような行動をとってしまいがちです。
そしてそのように、集団として一定の方向を向いた行動は、

オイルショックのときのようなトイレットペーパーを買い集める
バブル経済期のような土地ころがし

という、合理的なものでないこともめずらしくありません。
これは、人々の似通った状況解釈による不安感や先入観によって起きてしまうのです。
ここから相場の値動きを論じることもされるようです。 (私自身は、相場には縁遠いので、詳しくは存じませんが・・・)
このような、集団として似通った行動をとりがちな癖や習性には、法則があります。
私的には、ゲームの理論も、 この癖や習性を考えるひとつのツールに思えたりいたします。
マーケティングは、そういうことも考えると、かなり精度があがることでしょう。

そうそう!行動経済学の中で、なかなかに興味深いものがあったのでご紹介しますね。

  • 先が見えにくいとき、選択に迷うとき、ひとは、 直近の経験に左右されやすい
  • 地道に頑張って稼いだお給料のようなお金は大切に使うけれども、宝くじや人から貰ったなど、 楽に手に入れたあぶく銭は浪費しやすいする傾向がある。
  • 悲しみを避けることは、喜びを得ることに優先する (10000円儲かる喜びより、10000円損する悲しみのほうが大きい)
  • 損害額があまりに大きいと悲しみは大きくない

フリー百科事典『ウィキペディア』で、プロスペクト理論を調べると、

例えば、以下の二つの質問について考えてみよう。

質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたものとする。

  • 選択肢A:100万円が無条件で手に入る。
  • 選択肢B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。

質問2:あなたは100万円の負債を抱えているものとする。 そのとき、同様に以下の二つの選択肢が提示されたものとする。

  • 選択肢A:そのまま100万円を支払う。
  • 選択肢B:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、 裏が出たら、支払額が200万円に増額される。

質問1は、どちらの選択肢も手に入る金額の期待値は100万円と同額である。 にもかかわらず、一般的には、堅実性の高い「選択肢A」を選ぶ人の方が圧倒的に多いとされている。

質問2も両者の期待値は-100万円と同額である。 安易に考えれば、質問1で「選択肢A」を選んだ人ならば、 質問2でも堅実的な「選択肢A」を選ぶだろうと推測される。 しかし、質問1で「選択肢A」を選んだほぼすべての者が、 質問2ではギャンブル性の高い「選択肢B」を選ぶことが実証されている。

この一連の結果が意味することは、人間は目の前に利益があると、 利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、 損失そのものを回避しようとする傾向があるということである。

質問1の場合は、50%の確率で何も手に入らないというリスクを回避し、 100%の確率で確実に100万円を手に入れようとしていると考えられる。 また、質問2の場合は、100%の確率で確実に100万円を支払うという損失を回避し、 50%の確率で支払いを免除されようとしていると考えられる。

とあります。
そうそうそう!!!って、面白いでしょう??
これは、金融・証券市場でも活用されています。
経営やマーケティングは、ひとの心を思いやることが必要なんですね!

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