検索エンジンの理解と対応(1)
数人の具体的なお客様の姿を想像して、購買契機の予測、情報収集手段と検索キーワードの予測をするという宿 題・・やってみられましたか?
案外、難しかったと思います。
ですが、『どんなお客が来るかなんて、結果を見ないとわからない』では、ビジネスとい うより、趣味の世界でしょう。
予測は、間違ったとしても、予測するということは大切です。
お客様を理解し、顧客視点のサイトへと進化させるためには、予測→実行→分析→再予測→改善・・・ この繰り返しが必要で、出発点が予測というワケなのです。そして、予測と分析がなければ、間違いに気づくこともなく、売れないなあ・・なぜだろう』が定着する可能性も高くなります。
どこが間違っているのかを知ることで、どこがHIT!したかを知ることで、事業の見通しが明るくなるのですね。
まずは、予測したお客様の購買契機(どんなときに自社商品を買おうとするか) から、お客様の商品の探し方(検索、比較、情報収集の仕方など)を考えて、これに応じた集客対策を立て、実践し てみましょう。
さて、今回と次回のテーマは、検索エンジンの理解と対応です。
SEO(検索エンジンで上位表示されるための)対策 は、やみくもにやっても思う成果は得られません。前記のような、見込み客の把握を前提に、『どんな検索キーワードを使うか、どの検索エンジンを主軸にするか、 PPC広告(クリック課金)は有効か』など、よく検討してください!
このテーマでは、
- 1.検索エンジンに登録しよう!
- 2.各検索エンジンに共通する対策
- 3.キーワードの設定の仕方
- 4.YahooとGoogleの違いと対策 5.業者との上手な付き合い方
について、2回に分けて掲載します。
もしも、自社で保守や制作をされていなくても、視点とやるべきことを知って、業者に対して適切な依頼ができるようになって頂ければと思います。
1.検索エンジンについて
検索エンジンというのは、Webサイトを探すためのものですから、適切なキーワードで検索エンジン に上位表示されないと、あなたのサイトは埋もれて誰にも発見されないハメになりかねません。
検索エンジンと言えば、GoogleとYahooという印象ですが、他にもたくさんありますので、できるだけたくさんの検 索エンジンにインデックス(認知)されるように、登録しておきましょう。Google で、“検索エンジン登録”と検索してみると、無料で多くの検索エンジンに一括登録してくれるサイトが出てきます。有料、無料、いろいろ出てきますので、よさ そうなものをお選びください。
また、“FC2 サイトマップ”で検索して出てくるサイトは、XMLタイプのサイトマップを自動で作ってくれ ますので、これをアップするというのも有効です。
2.各検索エンジンに共通する対策とは
検索エンジンの評価の仕方は、各エンジンごとに特色を持っています。 違いは、何にどのくらいの重点を置いて掲載順位を決定するか−という部分で、評 価項目としては似ていますので、一番の基本対策だけ、以下にあげておきます。
御社のサイトが、どの程度対応しているか、どこを変えないといけないかの判断基準として頂けたら幸いです。
? 評価項目
無料で評価項目を機械的に調査するウェブサービスもありますので、どんな項目で順位づけされるかの参考にしてください。
ピタゴラスというサイトでは、Yahooのキーワードによる検索上位ページを調査し、自社のURLを調査・比較してみることができます。
? エラーのないページ
これから業者さんに依頼してサイトを作られる方なら、業者さんには『外部CSS,W3Cで60点以上のソースでお願いします』と注文しましょう!
W3CとはWebの国際標準と思って頂いたらよいのですが、検索ロボットが読みやすい ページといえます。先にご紹介したピタゴラスで、点数見てみてください。
点数が低いから検索エンジンに掲載されないということはありませんし、100点で なくてもかまいませんが、背景色と同じ文字色や、マイナス位置(画面表示範囲外) へのキーワード記載は嫌われますので、変更の必要があります。
? キーワードの配置の仕方
キーワードの配置には、以下の3つの留意点があります。
◆ タイトル+メタタグ
◆ 出現場所と重要度(見出しやページの最初に出てくるもの)
◆ 出現頻度
想定するキーワードは、メタタグと呼ばれる通常はページに表示されない部分で設定します。業者さんに保守や制作をお願いされている方は、 『メタタグのキーワードは○○で・・ディスクリプションは○○で・・タイトルは○○』という指示は、こちらからしてください。 この3つに、キーワードが含まれるような表現をすると効果的です。
また、“ディスクリプション”は、サイトの要約文で、これをそのまま検索結果に表示する検索エンジンもありますので、 キーワードをちりばめて、見たくなるような魅力的なお誘い文章にしておきましょう。
? 支持されよう
多くのひとに支持されるサイトは“良いサイト”・・・と評価されます。
支持とは、
◆ 外部リンク数、内部リンク数(紹介されている数)が多いこと
◆ リンクしてくださるサイトの質が高いこと
(整理された“良いサイト”からリンクされている)
◆ ソーシャルブックマークされた数が多いこと
◆ ブログなどでご紹介を受けていること
◆ 訪問数が多いこと
などから判断されるようです。
ソーシャルブックマークとは、インターネット上に保存する『お気に入り』です。
これもたくさんありますので、“ソーシャルブックマーク 比較”で検索してみてください。はてな、Google、Yahoo のブックマークを促すボタンを配置して、登録をお願いするサイトも多く目にするようになりました。
? 検索エンジンと仲良くなろう
Google、Yahooには、次のような検索エンジンと仲良くなるためのツールが準備されています。
◆ Google アナリティクス
◆ Google ウェブマスターツール
これらのツールを用いると、検索エンジンに対し、
自サイトには『こんなページがありますよ』告知 『変更したので見に来てください』といったお願いができます。
Web制作の専門知識は不要ですので、ぜひマーケティング的視点から活用してください。
※お願いしても、すぐに来てくれるとは限りませんが、経験的には、認知は早くなると思います。
また、yahoo googleとも、自分のサイト内の検索ができる無料の“カスタムサーチ”(検索窓)が準備されています。
検索されるたびに、検索エンジンに自分のサイトデータを認知してもらえるため、 SEO対策としても効果があるとのこと。ためしに設置してみませんか?
サイト運営にとって、『検索エンジンの理解と対応』は大きなポイントです。